【実体験に基づいた】幼稚園教諭一斉退職!保護者にいったい何ができるのか

子育て

2021年3月。娘を通わせる幼稚園で19人中15人の先生が一斉に退職されるという非常事態が起きてしまいました。発表されたのは終業式の前日。保護者一同は青天の霹靂、何が起きているのか理解ができないまま、もやもやとした春休みに突入しました。

私は激しい憤りや悲しみ、悔しさに襲われましたが、感情論で事が収まるほど世の中は甘くないことを痛感させられました。このような事態に陥った際、私たち保護者は何をすべきなのか、何を考えないといけないのかを経験を踏まえて考察していきたいと思います。

〈この記事で伝えたいこと〉

  • 今同じような事態に陥って悩んでいる、子を持つ親の気持ちに共感する。
  • 実際の解決策を提案する。

大阪府の某幼稚園で起こった先生の一斉退職

一斉退職に至る経過

  • 終業式前日に理事長が幼稚園に来て(異例)、先生たちが5人ほどやめると書面を見ながら説明
  • 詳しい説明をするよう保護者から求められたのか終業式の日に再度保護者が集められ、15人の先生が辞めることが告げられる
  • 理由としては「理事長と先生のコミュニケーション不足」と説明される
  • 保護者一同納得できず、再度保護者会を開くよう嘆願
  • 3度目の保護者会では理事長や園長より先生へのパワハラがあったこと、先生方は給与面で不服があったこと、時短勤務は認められずライフステージが変わったら辞めるしか選択肢がないことが不服であること等が述べられる
  • 先生方は悩みに悩んで退職を決意
  • 理事長は後任がいないため、続投の意思を見せている

現段階での結論

  • 先生方は辞めるという決断を変えるつもりはない(すでに次の園が決まっている人多数)
  • 理事長は辞めるつもりはない
  • 園長も辞めるつもりはなく、新年度に向けて気持ちを切り替えている
  • 新しい先生は15人確保されていて、すでに研修が始まっている
  • 児童の転園については入学金の返還等、経済面での補助が出る

この一件から見えてくる社会的な課題

第三者機関が置かれていないワンマンな私立幼稚園の運営

Q.私立幼稚園の運営について第三者機関の設置はないのか

A.大阪府の回答

  • 私立幼稚園・学校は基本的にその創立者や法人の理念によって運営されているため公的な(例えば教育委員会など)第三者は基本的に立ち入らない
  • だからこそ自由で独創的な教育・保育ができる
  • 問題が起きた時に「指導」という立場で入ってくれる第三者機関がないのが実情

上記からわかるように、私立幼稚園に対する公的な第三者機関がないのが実情

つまり自由な経営理念のもと、理事長は私立幼稚園の運営を思いのままに行うことができるのがメリットと捉えられる。しかし、逆手に取れば今回の問題のように理事長の横暴がまかり通ってしまうのも現状。

〇第三者機関を私立幼稚園・学校に置くことに対するメリット、デメリット

メリット

  • 問題が起きたときにすぐに介入して指導してくれる
  • 日頃から連携を取ることで問題が起きる前に予防してくれる

デメリット

  • どの私立幼稚園、学校に対しても共通する第三者機関を置くことでそれぞれの個性がなくなる
  • 第三者機関からの介入が日頃からあることで運営陣や先生たちが委縮してしまう可能性がある

女性の社会進出がいまだに困難な理由

退職の理由の一つに「時短勤務が受け入れてもらえなかった」との内容がありました。

時短勤務とは、育児・介護休業法で義務化された「短時間勤務」のこと(平成21年6月に改正。3歳に満たない子どもの養育をする労働者が1日の所定労働時間を原則として6時間とする措置を含む制度
 
女性は男性より結婚、出産、育児とライフステージの変化が多いですよね。
昔より、専業主夫が認知されるようになったり、時代の変化に伴って家事育児が男女平等になりつつと言えども、まだまだ家事育児は女性のものという認識が社会の一般常識であることは拭えません。
 
しかし、そういった社会の一般常識が女性の社会進出を遅らせているように感じます。
 
つまり、どれだけ制度を整えても社会の一般常識が変わらない限りまだまだ育児をしながら仕事をすることが難しいことがわかります。

認定こども園VS幼稚園(先生の処遇編)

  • 先生への処遇について、幼稚園への加算額は低い
  • 国は待機児童解消等を理由に幼稚園ではなく、認定こども園を増やしたい

→そのために認定こども園へは「施設型給付」という補助金が国から与えられる

→その結果幼稚園は運営困難に陥ってしまっているのが現状

幼稚園として運営していくためには、相当な経営力が必要

その時保護者はどう動くべきか

今回学んだのは「どのようなゴールに向かって行動すべきか」ということです。

いろんな事実を一気に知ることで怒り・悲しみ・悔しさ等いろんな感情に押しつぶされそうになりました。

しかし、私がひとえに願うのは子どもの幸せです。

子どもの幸せを守るためには、理事長や園長へ常日頃から要望や意見を提出しながら、両立して子どもに幼稚園での日常生活を送らせてあげることかなと考えました。

例えば理事長・園長の先生たちへのパワハラについて怒り、大阪府などの公的機関に訴えたとします。

しかし、保護者は実際の被害者ではないので、公的機関は第三者より通報があった程度にしか受け取ってくれません。

つまりパワハラを訴えられるのはパワハラを受けた当事者のみです。

そして何より、直接的に「先生が理事長や園長からパワハラを受けている」ということは子どもたちには関係のないことです。目の前で暴力が横行していれば別ですが、本当に先生方は苦しい顔一つ見せず子どもたちと向き合ってくださいました。

自分の身は自分で守る。まさにこれだなと思いました。

「子どもを守るために全力で幼稚園と向き合う」

そんなことを決意させられた2021年春です。

今後の動きもまたお伝えしていけたらいいなと思っています。

※2021年5月22日追記

下の子が保育園に通っていたということもあり、結局転園させることにしました。

何度も子どもの話を聞き、「弟と一緒の保育園に通いたい」と子ども自身で決めてくれたことが私の決断につながりました。

保育園に通い始めて約1か月、新しい先生、お友達と楽しく毎日を過ごしています。

いつも思いますが、子どもの適応能力はすごいですね。

子どもからは学ぶことばかりです。

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